２４．一望の丘

故郷から手紙と大量のイチゴが届いた。
手紙の返事を丘で考えながら、痛むのが早いイチゴをどう上手く利用しようか考えていた。
ジゼットのおかげで、一番良さげなのはイチゴジャム…という結論に至る。
作り方もざっと教えてもらったし、メモったし、あとは本屋でもちゃんと見て…作ってみようと思う。
味見係りをジゼットに頼んだ。おかあさん、ぼくはやる気ですよ。
上手く作れたら、毎朝イチゴジャムを焼きたてパンに塗りたくって食べるんだい。

それからお互いの故郷の話をしたりなんかしていたところでぼたんが丘へとやってきた。
いろんな歌に詳しかったが、どれも裏の意味的には怖いものばかりで…ぼたんから良い歌について聞くことは出来なかったなあ。
あと、むっつりという言葉は、すけべという意味だけではなかったというのは新情報。
言葉ってさ、理解してるようで全然理解できてないよね。
寧ろ完全に理解できる日なんて来ないね。

嫌な予感はしてたけど、やっぱりぼたんに弄られる。
けど、ジゼットに言われて学んだ。
ぼくが冷静に対応しないから、ああなってしまうわけなのよ。
これからは大人な対応を心掛ける。
澄ました顔して、「ふ、それで？それが何か？」みたいなねー。
出来るのかよと自問自答。


気がついたら4時間くらい丘にいてびっくりしたよ。
のんびりと三人で丘を下った。


がぁらめいつ→★ジゼット★ぼたん