酒場の奥にあるピアノを弾いていた。
とはいっても、片手で弾ける凄く簡単なもの。
おもちゃの鍵盤で小さい頃から弾いていたその曲は、指がしっかりと覚えていた。
最初っからサヴァキに聞かれていたようで驚いた。誰も居ないことを確認したはずだったんだけどね。
拍手までされちゃって凄い恥ずかしかった。
サヴァキは盲目の抜け忍びだった。
目が見えない以外だけでなく、彼は知らないことが沢山あるように窺えた。
楽しいこと、嬉しいこと、笑うこと、全てにおいて疑問符を浮かべていた。
その表情は最初、何も感じていないような無表情なものだったのだが、話していくうちに少しずつサヴァキの表情が変わっていっているような感覚もあった。
まだこの街に来てそう長くはないらしい。
これから沢山の人々に触れて、サヴァキがどんどん沢山の感情を知っていくということを考えるだけで心が弾む。
いつかまた一緒にココアとお茶で語り合うんだ。
最初はこんな風に話していたね、ってなふうに。
サヴァキという人物を知るにはこの時間だけでは足りなかった。
また話す機会があれば、いろいろ聞きたいし、サヴァキも何か今後疑問に思った事があったら、ぼくに聞いてくれれば嬉しいなと思う。
店を出て行く前、
ぼくの頭に乗せられた彼のてのひらは、飲んだココアよりも暖かかいものだった。
GalaMate ⇒ サヴァキ
とはいっても、片手で弾ける凄く簡単なもの。
おもちゃの鍵盤で小さい頃から弾いていたその曲は、指がしっかりと覚えていた。
最初っからサヴァキに聞かれていたようで驚いた。誰も居ないことを確認したはずだったんだけどね。
拍手までされちゃって凄い恥ずかしかった。
サヴァキは盲目の抜け忍びだった。
目が見えない以外だけでなく、彼は知らないことが沢山あるように窺えた。
楽しいこと、嬉しいこと、笑うこと、全てにおいて疑問符を浮かべていた。
その表情は最初、何も感じていないような無表情なものだったのだが、話していくうちに少しずつサヴァキの表情が変わっていっているような感覚もあった。
まだこの街に来てそう長くはないらしい。
これから沢山の人々に触れて、サヴァキがどんどん沢山の感情を知っていくということを考えるだけで心が弾む。
いつかまた一緒にココアとお茶で語り合うんだ。
最初はこんな風に話していたね、ってなふうに。
サヴァキという人物を知るにはこの時間だけでは足りなかった。
また話す機会があれば、いろいろ聞きたいし、サヴァキも何か今後疑問に思った事があったら、ぼくに聞いてくれれば嬉しいなと思う。
店を出て行く前、
ぼくの頭に乗せられた彼のてのひらは、飲んだココアよりも暖かかいものだった。
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プロフィール
HN:
トラスナ
性別:
女性
職業:
抹茶娘
自己紹介:
現在地:街
状態:正常。
画像はビルグルくんより。Thanks!
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