５０．煌きの清流

散歩がてらに寄ってみると、なにやら一人で退屈そうな子どもを見つけた。
ピノ、脅かしてごめんね！
まさかあんなり怖がりだとは思わなかったんだよ。
ぼくもお化けは苦手というか結構怖いんだけど、パトリックは割とへっちゃら？ぽい感じだった。
怖い話がちょっと出た後でも、きっとパトリックがいたからピノもあれ以上怖がることはなかったのだろう。

パトリックの竿を借りて、ピノははじめての釣りに挑戦。
おどおどしながら竿を握る後姿がなんともいえない可愛さだった。
なかなか釣れそうになかったんだけど、パトリックの呪術というのを使って大きな魚が寄ってきたよ。
魚を釣り上げたときのピノの表情っていったらなかった。
ていうか小さい子と久しぶりに知り合ったせいか、いちいち表情とか行動が可愛くて本当仕方なかったなッ。
きっとパトリックも同じ気持ちだったんだろうと思う。魚に感動するピノに感動している彼の表情もなんだか随分と可愛らしく感じた。

火をおこして温まりつつ魚を焼きながら、尽きることのない会話を楽しむ。


GalaMate　⇒　ピノ★パトリック

４９．一望の丘

友達っていうのはさあ、一緒に時間を過ごせば過ごす程わかってくるものでしょ？
けど逆にわからないところが増えこともあるんだなって感じたよ、チシカ。
きみは一緒に時間を過ごせば過ごすほどに謎が増えるいきものだ！
聖堂で一緒に遊んだり、広場で絵を描いて楽しんだり、丘でたいやきで悪戯してきたり。
その部分だけを考えれば凄く良い遊び仲間じゃあないか。
けどそうかと思えば、急に冷たくなったり、突き放すような感じになったり。
昨日は特にその部分を感じてしまったかもしれない。
こっち的にはもう結構フレンドリー！な感じに思ってたもんだから、実はちょっと寂しかった。
ひとと深く仲良くなることが嫌いなのか、それとも避けてるのか、とか。
どうして感情を持つことをしないのか、それとも持つことが出来ないのか、それともやっぱり避けてるのか？
だーーーわっかんねーーーーーチシカわかんねーーーー。
けど気になる。ぼくのなかで彼女はもう友達の一人だから。

友達だよね？ってチシカに聞いたら、一体どうやって言葉を返されるんだろうな。
まあ聞いて確かめるようなもんでもないけど。
しかしちょっかいを出してきてくれるあたり、嫌われてはないと勝手に思っておく。

そんなチシカが言うトモダチの正体は結局最後までわからなかったなあ。


GalaMate　⇒　チシカ

４８．潮風の港街

おおきな後姿を見てすぐにわかった、リヴァイアサンである！
一人野球というか一人キャッチボールをやってる姿がさ、ゴリラというかでかい犬にも見えたので迷わずフリスビーを投げて見た。
さすがリヴァくん！ノリノリでフリスビーを追いかけたね。
最終的にぼく死に掛けたけど、人工呼吸という言葉で蘇る事ができたよ。ふう。

ジゼットもリヴァくんとは久しぶりに会うようだった。
どこかに行っていたのかと思っていたけど、どうやらしばらく引きこもっていたらしい。
今後はまたちょこちょこ会えたらいいなーと思う。
だってリヴァくん面白いんだもん´∀｀*

海の男のくせにダメなものが多くて驚いた。
フナムシが平気なジゼットにも驚いたけどね…。
うーん虫ネタについてはあまり思い出したくない！
リヴァくんがイカもタコも嫌だっつーんだけど、それは足がいっぱい生えてるからっていう理由だけだった。
それは食わず嫌いじゃないの？っていうことでジゼットと考えが一致。
大男を二人でがっしり掴んで、イカリングとたこ焼きを食べにいった！

GalaMate　⇒　リヴァイアサン★ジゼット

４７．繁華街の噴水広場

最初は一人で、向かいのベンチで眠りこけてる人を絵に描いてた。
途中からチシカとジゼットも一緒に描くことに。
同じひとを描いているのに三人とも違う風に描き終える。
ジゼットは寝ているひととベンチを忠実に、シンプルに。
顔だけは誘惑に負けてへのへのもへじ。
チシカは意味深な、芸術的な感じ。
下半分は迷宮や孤島を思わせる暗いもので、上半分は見てて自然と笑顔になっちゃうような平和的なものだった。
面白いとかつまらないとか、そういう感情を持ち合わせてないってチシカは言ってたけどー。
こんな絵を描けるんだから、やっぱりその感情に気づいてないだけなんじゃないかって思ったよ。

にしても友達と絵を描くなんて凄い久しぶりだった気がする。
面白かった！

眠りこけちゃってたひとは、どうやらチシカと同じ種族…とかなんとか言ってた。
チシカってなんの種族なんだろうな。玩具屋をやってた、ってことは知れたけど。

ジゼットがそのひとを背負い、ぼくらはチシカの別荘へと運ぶことに。
夕飯もご馳走になっちゃった。別荘で夕飯を食べて、気分は旅行気分♪


GalaMate　⇒　チシカ★ジゼット

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振られたら、もう誰も、ぼくを止めることはできない。